作品名:最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い 無能を演じるSSランク皇子は皇位継承戦を影から支配する
偽りの無能が陰から支配する爽快暗躍ファンタジーです。
作品紹介
著者:タンバ先生
イラスト:夕薙先生
出版:角川スニーカー文庫(2019年9月1日発売)
登場人物
アルノルト(シルバー)
第7皇子で、めんどくさがりのサボり・遊び人。
周囲の評価は、双子の弟にすべての才能を持っていかれたと評価は低いが、実際は頭脳明晰、策略、交渉術も長けており、SSランク冒険者として、帝国の守護にも大きく貢献している。
フィーネ
名門公爵家の娘。帝国一の美女として皇帝から蒼い鴎の髪飾りが送られた女性。蒼鴎姫と呼ばれており、帝国の民に絶大な人気がある。
性格は穏やかのんびりしてるが、芯が通った女性で大胆な行動にでるときもある。
エルナ
アルノルトの幼馴染で、家柄が魔王を討った勇者の家系跡取り娘。歴代の中でも優秀とされ、皇帝やアルノルトたちかの信頼も厚い。
プライドが高く気が強いが、根は優しく、はっきりと物事いうため、アルノルトとは口喧嘩になることもあるが、彼のことを慕っている。
レオナルト
第8皇子で、アルノルトの双子の弟。
真面目で人当りもよく、剣術、魔法、政治のすべてにおいて優れており、帝国の国民からも人望が厚い。兄であるアルノルトを誰よりも信頼している。
あらすじ
帝国の第8皇子アルノルトは無気力、無能と周りの者から言われながら、自由きままに過ごしていた。
そんなある日、次の皇帝後継者と言われていた第1皇子が急死し、兄弟どおしの血みどろの後継者争いが始まる。
次期皇帝候補者は13人、その中で有力候補は3人、文官を多く抑えていて知能派の第二皇子エリク。
軍内で最大勢力を誇り、自らも戦場で戦う第三皇子ゴートン。帝国各地の魔術師から支持を得ている第二皇女アードラー。
この3人は自分にとって都合の悪いものは、とことん排除するやり方で、他の候補者も臣下や国民たちも暗い未来を想像するものが多かった。
アルノルトとレオナルトの兄弟は、皇帝に興味はなく、また、有力候補の三人の性格をよく知っていたため、三人の誰かの後ろだてをするわけでもなく静観をしていた。
そんななか、優秀で人柄もよく人望の厚いレオナルドこそが皇帝になるべきと臣下たちが動きだし、その働きかけのリーダー(将軍)が有力候補三人のいずれかの手にかかり、暗殺されてしまう。
アルノルトとレオナルトは自分たちが本格的に有力者3人の粛清対象に入ったことを知り、レオナルトは自分の縁の深いものの未来を守るため、皇帝に目指すことを決意し、アルノルトは全力でレオナルトを支援することを決意。
アルノルトは影響力の強い貴族を早急に味方につけてるべきと考え、彼のもう一つの姿SS冒険者シルバーを使い暗躍し、中立派で最も影響力の強い公爵家貴族とその娘で国一番の美少女と呼ばれているフィーネを取り込み、有力候補の第四勢力と成り上がる。
そして、現皇帝からすべて後継者候補たちが収集され、次期皇帝に近づくための大きな行事が開催されることになる。
最強皇子がすべてを陰から支配する暗躍ファンタジー開幕!
オススメポイント
この作品の魅力は、主人公アルが周りから無能として使われながらも、隠してる類まれな才能、策略や禁忌の魔法を裏で縦横無尽に駆使して暗躍する姿が描かれる点です。
アルが自由に動くために彼のこと有能だと知るべき人たちがちゃんと有能だと知っていて、アル自身得意なこと、苦手なことを把握し、展開をうまく導いて場面を動かしているのがとても読みやすく感じられます。
さらに、誰がどこまで気づいているかを読者が予想することが楽しく、主人公の知恵の絞り方や、秀逸な会話の言い回しも魅力的な要素です。
作品購入リンク
関連作品