作品名：「才女のお世話1」
お嬢様と従者の身分の越えた恋物語です。
※本記事は広告を含んでいます。
作品情報
著者：坂石遊作先生
イラスト：みわべさくら先生
出版：HJ文庫（2021年12月１日発売）
登場人物
友成伊月
お嬢様と一緒に誘拐され、そのお嬢様に気に入られお世話係になる。
一般庶民だが身分を偽って、お嬢様学校に通うようになる。
此花雛子
日本随一の財閥のお嬢様。学園では才色兼備な完璧のお嬢様を演じているが、普段は生活力のないぐうたらな女の子。
都島成香
スポーツ万能のクールビューティー。
鋭い目つきでコミュニケーションが苦手で表情が硬いため、周りから恐れられている。幼いころ、伊月と仲良く遊んでいたため、伊月になつている。
天王寺美麗
金髪ロールのお嬢様。雛子に並ぶ財閥のお嬢様で、雛子をライバル視している。
口調はきついところがあるが、他者に優しい。
旭可憐
学園のなかでは庶民よりのお嬢様。
明るく誰とでも仲良くできる優しい性格の持ち主。
あらすじ
友成伊月は途方にくれていた。
両親が夜逃げし、所持金が200円しかなく、警察か友人かに相談しようと道端を歩いていると、目の前で女の子が誘拐されそうになる。
伊月は女の子を助けようするが、助けることができず一緒に誘拐されてしまう。
犯人たちの会話から身代金目的の誘拐だと知り、伊月は自分を攫っても一銭にもならないことを告げると、一緒に誘拐された女の子、日本随一の財閥の娘此花雛子から身代金を要求すると告げられる。
伊月は雛子を見ると、可愛らしさと聡明さを兼ね備えた整った容姿で金銭目的以外でも誘拐されそうな容姿と思いながら、だるそうなめんどくそうな様子で座っていた。
雛子を元気づけるため伊月は声をかけるが、雛子に緊張感はなく、犯人たちにトイレやお茶を要求して、トイレはその場でもらそうとするし、ペットボトルで渡された水は上手く飲めずこぼしまわる始末。
見かねた犯人たちは、伊月に雛子の面倒をみさせて、雛子は懐いて伊月を枕代わりに寝てしまう。
雛子のお世話をしてると、雛子の自警団が突入してきて誘拐犯を制圧し、無事誘拐犯から解放されると、なぜか今度は自警団が伊月を雛子の自宅に連れていかれる。
雛子の父親、此花華厳から雛子について説明があり、雛子は普段、家柄の都合で学園や他の人目があるところでは、名家らしく才色兼備のお嬢様を演じており、本来は生活力のないぐうたら娘だと説明を受ける。
さらに、お世話係が立てて続けてやめており、後任を探していたが、雛子が伊月になついてるのを聞いて世話係に雇いたいと話を受ける。
伊月はいきなりの提案に困惑するが住み込み三食付きの高時給に魅力を感じ、世話係を引き受ける。
すると、学園生活中の雛子の世話もするようになり、身分を偽っての編入手続きがとられ、雛子の世話係として、必要な勉学や武術などのトレーニングを受ける。
翌日、雛子と一緒に貴皇学園に通学した伊月は、学園になじめるか不安に感じていたがクラスメイトの旭可憐や大正克也が気軽に話かけてくれて、学園に馴染んでいく。
雛子のお世話、偽りの身分での学校生活、深夜の追加トレーニングでハードな毎日を送る伊月だったが、雛子が懐いてくれて、一緒に学園で昼食をとったり、お風呂の世話をしたり、友人たちと一緒にお茶会など関わる時間が増えて、雛子を守りたいと想う気持ちが強くなる伊月。
雛子も伊月に魅かれていき、さらに甘えるようになってくる。
ギャップが可愛いお嬢様と一生懸命彼女支えようする青年の主従を越える恋の物語第一章開幕です。
オススメポイント
この作品の魅力は、主人公が好感を持てる青年で読みやすく、メインヒロインをはじめ他のヒロイン３名の個性がしっかり表現されてて、これからの恋愛展開が気になる作品となっています。
雛子については、素状態で主人公とやりとりする場面が面白く、学校とのギャップがさらに面白さを上げていて、雛子の心境の変化とその心境に合わせて態度が変わる様子も大変可愛らしく見どころ。
主人公がどのような成長をして主従関係も超えていくかも気になり、今後が非常に気になる作品です。
作品購入リンク
